◆取材ご協力◆
日昭産業株式会社 取締役・管理部長 髙倉 政成 様
日昭産業株式会社 執行役員・海外購買部長 鵜高 敏一様
コロナ禍を経て、ビジネスのグローバル展開を加速させている企業が増えています。
日昭産業株式会社様(本社:東京都港区虎ノ門)もその一社。
海外企業との企画・交渉をより多くの社員に任せられるよう、英語学習・英語力向上を推奨してこられました。
2023年より、7アクトの英会話プログラムを導入いただいております。
なぜ7アクトを選び、どういう思いで英語研修を進めていらっしゃるのか、
管理部長の髙倉様と、海外購買部長の鵜高様に詳しくお話を伺いました。
日昭産業株式会社様の英会話プログラム
「ビジネス英会話実践強化コース」の概要
①時事問題を含めた幅広いジャンルをテーマにディスカッション
事前配布された教材を学習し、トピックを把握。リスニングとリーディング(音読)の繰り返し練習をしたうえで、レッスンを受講。
第2期のレッスンでは発話機会を増やし、スピーキングによるコミュニケーション能力の向上を図る。
②「多読」を通じての英語読解能力向上
③「日本語→英語」に瞬間的に変換するトレーニング
④身近なトピックによるライティング練習
―この度、7アクトの英会話プログラムを導入された背景や目的をお聞かせください。
髙倉様: 2018年頃より、社内で「英語研究会」を立ち上げて継続的に英語の学習をしてきました。当時は業務終了後に隔週で集まり、単語・文法の学習やリーディング、会話練習を行っていました。集まったメンバーの英語能力のレベルには差があり、どのテキストを使えばよいかという判断が難しかったと記憶しています。
また、「集まることで満足してしまう」という一面もあり、日本人同士で英会話学習を継続することの難しさを痛感し、外部の協力を得る必要があると考えていました。
その後、新型コロナウイルスの影響で、一堂に会することが難しくなりました。「学習を中断したままでは、皆の意欲がそがれてしまう」と懸念し、私自身が Reader’s Digest や TIME 誌を読んで英語の学習に深入りし、皆の意欲の維持・向上を図るため、学んだ事柄を日々、情報発信することにしたのです。
7アクト様との出会いは、コロナの収束がようやく見え始めてきた2022年の9月頃のことでした。コロナの火種がくすぶる中、オンラインでの英会話研修のご提案は、非常に魅力的に思えました。
―他の英会話スクールと比較し、7アクトはどのような点が良かったのでしょうか。
髙倉様: 大手の語学学校と異なり、7アクト様の対応は非常に柔軟でした。
一般的な英会話スクールの研修では、提供されたテキストを順番にこなしていくのがスタンダードだと思いますが、7アクト様は当社のニーズや希望をしっかりとヒアリングし、研修方法を柔軟に考えてくれました。
通り一辺倒の英話学習をよしとするのではなく、使える英語を目指したいという強い思いがありましたので、その思いに共感し、実現に向けた原動力として機能していただけると感じた点が、一番大きかったと思います。
せっかく会社が研修を行うのですから、単なる英語学習機会の提供に留まらず、英語でのビジネスを任せられる人材として、将来活躍してもらいたい。
そんな当社のニーズに対して「何でもチャレンジしていく」と、柔軟な姿勢で取り組んでいただけるというお話で、7アクト様に決めました。
―鵜高様は実際に海外に出向き、商談・交渉をなさっているということですが、英語を使うシーンについて詳しくお聞かせください。
鵜高様: コロナ禍を経て、新たな海外企業とのお取引の機会が徐々に増えつつあります。会社としても、あるいは各部門においても、緩やかながら英語学習のニーズは着実に高まってきました。
海外購買部では、海外に製造委託した医療用の手袋やガウンなどを輸入する、というビジネスがメインで、ベトナムをはじめ、タイやマレーシア、中国などとの取引があります。
海外の協力メーカーと商品の企画や取引条件の交渉、契約締結や輸入の手配などを英語で行います。他の部署でも、取り引きするお客様に外資系企業が増えています。
今は翻訳アプリやソフトなどもありますが、スムーズなビジネスをするためには、やはり担当者が英語でコミュニケーションできることが重要です。
例えば中国の企業を訪問すると、必ず宴席に誘われます。盃を酌み交わしながら話をすることで、相手の人柄を見極める文化があるようです。英語でコミュニケーションを取りながら人間関係を築くことは、少なからずビジネスの関係性に好影響を与えると思います。
髙倉様: 語学力だけでなく、英語ならではのロジカルな考え方も学ばなければなりません。日本人は「空気を読む」「以心伝心を期待する」「良きに計らえ」というような特有の感覚がありますが、海外の人には通用しません。責任の所在、費用の負担、取引の手順など、細かな部分まで取り決めておかなければ、思わぬところで誤解が生じ、最悪の場合、損害を被ることもあるからです。そのためにも、しっかりとした英語力が求められます。
これまでは、英語に関する仕事や業務が発生すると、「英語のできる人に頼めばよい」という雰囲気がありました。今さら英語の学習に励んで、自分が英語による業務の主役になりたいという人は少数であったと思います。
ありがたいことに会社は順調ですが、こういう時にこそ謙虚に、自己研鑽する姿勢を大切にしたいと考えています。学ぶ社風、学習する組織を作るためにも、英語学習は重要な取り組みだと認識しています。
―新卒採用も始められるとのことですが、英語力は評価ポイントでしょうか。
鵜高様: 2025年から新卒採用を開始します。海外購買部門としては、英語でビジネスをしたい人との出会いがあればと考えています。また、これまで英語が必要ではなかった外食部門でも、今後の展開によっては、英語力が求められるポジションが出てくる可能性もあります。
髙倉様: ビジネス戦略上、海外取引が増えることが見込まれますし、それを進めるには、英語によるコミュニケーション能力は必須です。新卒採用では、英語能力は加点ポイントの一つとなるでしょう。
一方、今いる社員にも真剣に英語学習に取り組んでもらい、事業を牽引してほしいと願っています。
―英会話プログラムを導入されるにあたり、ご苦労された点や工夫していらっしゃることを教えてください。
髙倉様: 当社の英話研修は、会社が参加者を選抜、あるいは指名するという方法はとっておらず、各自の「自己研鑽したい」という気持ちや自主性を尊重しています。ビジネスシーンで英語を使えるようになりたいと考えていない人には、無理強いをするつもりはありません。そのため、受講料についても多少、自己負担をしてもらっています。
中には、「興味はあるけれど、一歩を踏み出せない」という社員もいます。個別に話してみると、真面目過ぎるがゆえに中途半端な気持ちでは始められない、と考えているようでした。
そこで、英語学習に関心のある人達にメールで情報発信をするなどし、意欲向上を図る取り組みも続けています。
鵜高様: 仕事で英語を使うとなると、「なんとなくコミュニケーションがとれる」というレベルでは不十分です。こと契約の話となると、要点を明確にし、ロジカルに内容を詰めていかなければなりません。
メールなどの英文ライティングでは、日本人にありがちな回りくどい書き方を避け、過不足なくやりとりする能力が求められます。また、できるだけビジネスライクな単語や表現を使えるようにしたいものです。
7アクト様の講師陣は大変プロフェッショナルで、受講者各自のスキルを見極めたうえで、上手にレッスンを進めてくださっています。
髙倉様: 受講者がネイティブ・スピーカーの講師と話すことを楽しんでくれており、社内で英語研修の認知度や関心が、徐々に高まっているように感じています。
第1期は2023年1月~7月で終了し、第2期は新たな受講者を迎えて始まりました。第2期においては、「実践的なスピーキング力」を鍛えるプログラムに改良していただきました。
会社内での英話研修は、学びを深めるきっかけづくりと位置づけています。よく指摘される通り、一朝一夕には英語力はつきません。研修以外でも、自分なりに試行錯誤しながら学び続ける姿勢が重要です。
他にも関心の高い社員が複数いることが分かり、社内研修の手応えを感じています。次の第3期にも、受講生が増えることを期待しています。
中級クラスの社員を見ていると、以前に比べて英語のメール対応が増えてきており、積極的に英語で仕事をこなす姿勢が見られます。
上級クラスの社員は意欲が高く、非常に前向きに取り組んでおり、継続して学ぶ強い意思が感じられます。英会話学習をきっかけに、通常業務における姿勢やマインドの向上がみられたことも、嬉しい副産物でした。
―今後、御社の英語研修をどのように発展させていこうとお考えでしょうか。
髙倉様: 初級者クラスは基礎固めをし、将来的に可能であれば、ビジネスでも通用するレベルまで達してほしいと思っています。中級・上級クラスについても同様ですが、学習意欲や英語に対する関心を高く持ち、自主的に学び続けて「さらなるレベル向上を目指したい」と思ってくれることを期待しています。
ネイティブ・スピーカーの講師と話す機会が多くなれば、ある程度は「慣れ」によって上達すると思います。しかし、それだけで満足していると使える英語のレベルは低いままとなり、表面的な上達に留まってしまいます。
鵜高様: ビジネスで英語を使うためには、英語が口をついて出てくる必要があります。
使える単語量が増えると、話している時にすっと出てくる瞬間がありますから、読む練習の他にも、よく使う日本語表現を英語で言えるようにする訓練もよいと思います。
髙倉様: 英語の上達に近道はありませんから、地道な努力が必要です。
英文を速いスピードで読めるようになると、英語による知識の吸収が増えてきて、楽しくなってくると思います。
私の場合は、TIME 誌やペーパーバックなどを教材に、努めて多読をするようにしています。
たくさんの英語に触れることで、よく見かける単語や表現に触れる頻度も高まり、自己学習の範囲でも、「これはネイティブ・スピーカーがよく使う表現だ」という感覚が養われてきます。
慣れないうちは、英文を読むことはとてもストレスに感じます。しかし、壁を超えるまで頑張って量をこなし、読むこと自体に慣れることが大事だと思います。日本語を読むスピードに可能な限り近づけ、できれば8割ぐらいのスピードで読めることを目指すとよいかと思います。
私自身も学習を続けていますが、「何度調べても忘れている」という英単語がまだまだあります。忘れてしまうことを気にしすぎず、「そのうちに自分のものになっていく」と信じて続けることが大事だと思います。
レッスンの機会を最大限に生かすべく、自己学習におけるインプット学習やアウトプットの練習を欠かさず、総合的な英語の実力を身に付けてほしいと考えています。
7アクト担当者: 荒金よりひとこと
日昭産業株式会社様の英会話プログラムでは、英語学習に対する見識が高い髙倉様、鵜高様のご意向をお伺いしながら、目的に沿った内容になるようブラッシュアップしております。
導入いただいているプログラムは、「ビジネス英会話実践強化コース」というもので、外国人講師による英会話レッスンだけではなく、以下の内容がセットになっている他社にはないプログラムです。
ビジネス英会話実践強化コースの内容
①英会話レッスン
オンラインでの2名1組のグループレッスン。テキスト内容は、第1期を踏まえ第2期は、世界の英語学習者より評価の高い BNE(Breaking News English)を使用。テーマに合わせたディスカッションを行うため、受講者様には、事前に予習をしてレッスンに臨んでいただいています。
②ヴァーサント(VERSANT)スピーキングテスト
ヴァーサント(VERSANT)は、英会話力を測るテストです。ご自身の強み、弱みを AI による評価で正確に把握し、英語学習の目的やターゲットを明確にしていただけます。
③ライティングプログラム
英会話力を向上させるための非常に重要な学習方法は、実は「ライティング」なのです。
自分の言いたいことが伝わる英文になっているか、使用した語彙は適切か、構文はビジネス英語に耐えうるものか等、英文を書くことは、発信したい英語をじっくり考えてアウトプットする、という能力の向上に繋がります。
添削後は、正しい表現や「ネイティブ・スピーカーならこう書く」という自然な文章を復習することにより、アウトプットの正確性を高めていきます。 第2期は、レッスンで使うマテリアル類をオリジナルのものとしています。
またライティングについては、髙倉様と協議し、レッスンで使った記事の中から1つを選び、「自分の意見をA4一枚の量で書く」というものにしました。
リーディング(多読・速読)により、正しい英語表現をより多く身に付けてほしいという髙倉様の強い思いにより、受講生様には、会社よりペーパーバックと補足テキストが支給されました。
― 初級・中級クラス: Convenience Store Woman / Jump Start!
― 上級クラス: Holes / 話したい人のための丸ごと覚える厳選英文100
弊社のプログラムをベースに英語上達のアイデアを議論し、受講者様の目的に応じた独自の方法を採用して、日昭産業株式会社様専用コースが完成。現在、第2期が進行中です。
受講者様がレッスン中に、笑い合ったり興味深そうに質問されたりする姿を拝見するたびに、弊社もさらに努力を重ね、進化していこうと決意を新たにしております。
日昭産業株式会社 企業概要
1966年9月、現名誉会長の坂田敦氏が設立。医療分野のディスポーザブル(使い捨て)製品の販売からビジネスをスタートさせた。
現在の事業領域は、医療ディスポーザブル製品、外食産業の包装資材(紙・樹脂製品)、常温食材、その他店舗必需品など多岐にわたる。国内外のサプライヤーと連携し、高品質な製品を提供。長年の知識と経験によって、幅広い品揃えと顧客の要望に応じた企画製品の開発力に定評がある。2001年に創業者の意志を引き継ぎ、社長に就任した坂田明彦氏(現社長)により、近年は、持続可能なビジネス活動(SDGs)を推進、環境配慮型資材や製品の開発にも注力。グローバルな舞台における成長と得意分野における革新性を追求し、お客様・サプライヤー・社会への価値提供を使命に掲げ、社会に不可欠の企業であり続けることを自社の存在価値と定義し躍進を続ける。
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